小学生の息子が考える日本とモロッコ相違点と共通点

多言語かつモロッコと日本のバイカルチャーで育っている2人の息子。日本語学習は家庭で少しずつ進めています。これは日本の道徳の教科書を開いて勉強していたある日の一コマです。

小学3年の道徳の教科書を開いてみたら、こんなテーマがありました。

「三つの国」というタイトルでお母さんが日本人、お父さんがカメルーン人、住んでいる国はアメリカの小学生の話です。お母さんは朝ごはんを時間がないから早くべなさいと言い、お父さんはゆっくり美味しく食べなさいと言う。お母さんは姿勢を正してちゃんと椅子に座るよう言うけど、アメリカの学校では地べたに座って授業したりする。

どっちが良いのか分からなくなって困るけど、挨拶を大切にするなど共通点もあって面白いという内容です。

長男と一緒に考えてみました。日本とモロッコで違って困ることは?の質問には…

 

食事の作法の違い

やっぱり最初に思いつくのは食べる時の作法の違いです。日本は箸、モロッコは手。日本はテーブルに直で食べ物置かないけどモロッコはパンは直置き。皆でタジンやクスクスを一つのお皿で囲んで食べ、水飲むコップは皆でひとつ!コロナでも!!(うちはそれぞれ分けてますよ…)

さらに息子は気付いてなかったけど、熱い食べ物を冷ます時、日本はフーフー息を吹きかけるけどモロッコではNG。熱いミントティーもけして息を吹きかけず、冷ましたい時はグラスに何度か中身を移し替え空気に触れさせ冷まします。スープもスプーンで表面を動かし冷まします。

理由を尋ねても人間の息は良くないとか、ムハンマドの時代からそうだとか…

挨拶・宗教・習慣とにかく違いだらけ

挨拶も大きく違います。日本は距離をとってお辞儀ですが、モロッコは握手にハグに頬にキス(ハグ&キスは同性同士)。女性はスカーフを被って髪を隠してる。豚肉お酒NG…宗教的な事は相違点が目立ちます。他に息子が言ったのはモロッコは犬や猫はノラばかりだけど日本は飼い主がいる点。散歩もリード付けてないとNGですね。その関連で日本はルールが多いけどモロッコはゆるい。バイクもノーヘル3人乗りだし、ゴミも多い。ゴミ分別しない。掃除の仕方が違う…等々言い始めたらキリがないくらい違う事だらけ!

じゃあ逆に同じところはある?と質問すると、散々悩んだ末に「日本もおにぎりは手で食べる」との答えがw それだけ!?

喜怒哀楽は万国共通

これは万国共通ですが、年配者や妊婦に席を譲るなど、そういう普遍的なところは同じです。相違点ばかり書いてほんとに全然違うんだなぁと遠く感じてしまうかもしれませんが、人間の喜怒哀楽に人種の違いはなく、宗教・教育、環境の違いがあるだけなので、ゲームにハマったり家族を大事にしたり、美味しい物を食べたり服を買ったりすると幸せを感じたり、習慣の違いはあっても根本的な事は同じ。

父の国と母の国、どちらを応援するの?

最後に教科書ではカメルーン対日本のサッカーの試合で両親はそれぞれの国を応援しているけど、「わたし」は両方応援するという締めが。息子に日本とモロッコが試合してたらどっちを応援するか聞いてみると…

???そんなシチュエーションがなかったので考えた事もなかった様子。「うーん…両方かな…?ぼくも何だっけ、えーっと、ハー…?そうそうハーフだし。」

…日本人だと思ってる節が多いけどハーフ(ミックス)の自覚が芽生えた?

ちなみに8歳の次男にも同じように教科書を読ませ相違点など質問してみたところ、

「日本の消しゴムはすぐ消えるけどモロッコの消しゴムは消えない」だそうです!

今日も日本から送ってもらった消しゴムを大事に使う次男でした…

*この記事は2021/08/20に書かれた前アメブロを再編したものです。

 

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