どんな科目がある?
私立と公立ではかなり科目が異なるようです。今回は息子たちが通っている可もなく不可もない、普通の私立小学校の科目をご紹介します。
- 仏語(国語的なもの)
- 正則アラビア語(国語的なもの)
- 算数(仏語、アラビア語 両方で学ぶ)
- 理科(仏語、アラビア語 両方で学ぶ)
- 社会・歴史(アラビア語)
- イスラム教義(もちろんアラビア語)
- 英語
- インフォメーション(基本ソフトの使い方やプログラミングなど)
- 図工
- 体育
小学3年の理科
日本の小学生の理科と言えば、虫や草花がかなりの割合を占めますが、モロッコは虫や草花の構造にはあまり興味はないようですw
どちらかと言えば生物寄りで、動物の肉食や草食、雑食の分類や骨の形、呼吸の仕組みなどを早い段階で学んでいました。
小学6年の算数
こちらは小学6年の算数教科書です。こんな問題をアラビア語でやるなんて…!と私は思いますが、小1から勉強していれば自然にできるものなんですね…
日本と内容が似ている所もあれば理科などはかなり異なる所も多いです。算数は図形は進度が同じ様ですが、分数はモロッコがかなり遅く、息子は小5の日本の分数ができない状況でした。
モロッコ就学の長所
多言語が身に付く所はやはり長所。外国語もいわゆる日本的な英語学習でなく、その言語で考える所が徹底しています。プログラミングなども小学校低学年からあるのは嬉しいです。
科目とは関係ないですが、モロッコには集団で一人を仲間外れにするタイプのいじめがないので、そのあたりは親として安心です。ケンカはままあるみたいですけど、ケンカして大騒ぎして翌日は忘れるタイプなんですね…校則も無いし、中学高校も制服が白衣のような簡素なシャツ一枚なので楽といえば楽です。
モロッコ就学の短所
まずは休みが多い!子どもは嬉しいかもしれないけど、そんなに休みばかりでカリキュラムがこなせるのか不安です。
責任、そんなものを考えたことはないと言わんばかりに学期途中でも先生がコロコロ変わります! それなのに長男は苦手な怖い先生に限って3年連続受け持たれたりしてました…
日本人親は小学生でも自分で勉強フォローができないという大きなハンデも。家庭教師を付けて宿題を見てもらう家庭も多いですが、うちは自力で、仏語で詩を書く宿題など頭を悩ませ一緒にやったりしました。仏語ならまだ良いけどアラビア語とイスラム関係はお手上げ。肝心の夫は子どもの宿題を見れるタイプでなく、次男の宿題は長男がフォローし長男の宿題は本人がGoogle翻訳などで自力でやっていました…
更には言語以外の教科が期待できず、スポーツは週1で気分転換程度のサッカーやバスケをするレベルなので、成長期に体作りができていません。毎日長時間座っているだけなので、息子たちはすっかり体も堅くなっています。図工も色塗り程度です。
小学6年の共通試験
6年の学期末、学校の試験とは別に中学入学の為の共通試験があります。今回、長男もこの試験を受けてから日本へ帰国しました。頑張って通った6年間の締め。自分より身長が高くなった長男を連れて試験会場へ行きました。
入学式も卒業式もないので、締めの試験が息子や私にとって最後まで通った証となりました。
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