今頃？と思われると思いますが、先日2回目のワクチン接種が完了しました。周囲のモロッコ人は3回目のブースターを打っています。ワクチン接種でもモロッコらしさ全開！接種体験を綴ります。
病院前の建物に描かれた輸血のイラスト
モロッコは当初日本より早いスピードでワクチン接種が始まり、上から年齢順に順番が来ていました。開始当初のワクチンはアストロゼネカかシノファームでしたが、量としてはシノファームが主。私の年齢の順番が回って来た時、ちょうどシノバックを接種している国で感染増加、やっぱり中国製ワクチンは効いてない！というニュースが溢れ、夏の暑さと効かなそうなワクチンと日本に帰国できない憂鬱が重なり、ワクチンを打つ気になれないまま過ごしていました。
その後も色々あって、どうせ打つなら帰国に合わせて打とうと現在まで待機。モロッコの出入国条件、日本の入国条件が常に変化する中、モロッコでも昨年後半から接種できるようになったファイザーを接種しました。＊シノファームは日本入国に関して打ったとはみなされません。
6人かき集めて一回目
病院の順番待ちテントはガラガラ
今は打つ人も少なくなったので予約なしで地区の病院へ行って接種します。しかし満を持して打つ気になったものの、病院へ行くと看護師がストライキ中で来週からと言われ出鼻を挫かれました…
仕切り直して再度病院へ。現在はシノファームとファイザー2種から選択して打つことができますが、どちらも6人来ないと始められないとの事。1パッケージ6本なのね…私の他にはファイザー希望の若い女性1人とシノファーム希望の中年女性2人が待っていました。全員シノファームを2回接種していて3回目に来たとの事。
なかなか6人集まらないので、若い女性が中国人と思って私に遠慮しながら「シノファームなんて効かないよ、ファイザーの方がいいよ」と中年女性2人をファイザーへ口説き、あともう一人来て、打つ気の無かった私の夫（3回目）もその場で頭数に入れ、なんとか6人かき集めて接種開始しました！
開いている奥の部屋で接種
打ち手は若い学生…受付も学生だし、学生が運営してるんですか？っていうくらい学生(研修生）しかいない。怖い～と思いながら接種。ぶすっと刺され結構血が出ました…
接種情報をタブレットに入力している看護師に「もし熱が出たら…」と聞くと「ドリプラン！」と沈痛解熱剤の名前が一言返って来て終了。問診もないし、打った後少し様子を見て等も一切なく、非常にモロッコらしい塩対応でしたｗ
アレルギー体質があるのでドキドキしましたが、帰宅後も副反応もなく、腕が痛いだけで済みました。
ラマダン直前の二回目
21日過ぎてから同じ病院に行くも、人が集まらず2日続けて接種できませんでした。ラマダンが始まったら増々人が集まらないだろうと焦り、別の病院へ。こちらでファイザー2回目接種できました！
こっちも学生だらけ…本当にファイザーなの？本当に私の情報入力した？信用ならず何度も確かめました…
ワクチンが出入国条件に
そもそもワクチンは重症化しない為に打つものなのに、ここでは出入国条件、街を移動する為に打つ役割の方が大きくなっています。ある程度は条件を課さねば接種が進まないと思いますが、現在モロッコではワクチン接種2回目から4カ月以上が経過しているとブースターを打たねば出国できないという謎の条件がアナウンスされており、在住邦人は大いに振り回されています。入国でなく出国に必須とは防疫でなく単に余ったワクチンを消費したいのでしょうか⁉私も4カ月以内に出国しなければ…
コロナ禍におけるモロッコ暮らしは通常の2、3倍ストレス増です。日本で暮らしていてもコロナでは色んなストレスがあるのだから当然ではありますが。厳しい規制と謎の出国条件、モロッコ人の衛生観念の低さはかなりの負担です。バスに乗ってもぎゅうぎゅう密の中9割マスクしてませんし…
肌感覚としてはもう半数以上コロナ罹患済みで集団免疫が出来て、オミクロン波も終わってもう誰も気にしてないという状態でしょうか…このまま新しい変異株など出て来ず、突然新たな出国条件が加わらず、ロシアとウクライナも停戦して無事に4カ月以内に飛行機に乗れることを祈るばかりです。
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