言葉の問題
まずはそもそも言葉が通じるのかという問題がw私は仏語もアラビア語も両方日常会話レベルなのですが、これが良くありません。モロッコで仏語が出来る女性は大学などできちんと学んだ人で仏語のレベルが高く、出来る人にはついていけない。逆に出来ない人は全く出来ないのでアラビア語でしか話せない事になり、簡単な世間話程度なら話せても、友達として関係を作るほどのアラビア語会話力はなく、自分と言語レベルが同等の人がそもそも少ないという問題があります。
宗教・価値観
たとえ言葉が通じても、いや通じるからこそ、今度は思考が合わないという事に気が付かされます。初対面から始まるとまずは中国人として認識され、日本と言ったところで大差はなく誤解と偏見にまみれています。そういうのを一つ一つ説明する気力はもはやありません。
食事に招待されたり一緒にお茶を飲むだけなら表面上フレンドリーにやっていけることが多いけど、それだけで友達にはなれない。やっぱり共通の価値観、話題がないと…!それが宗教なのか子育てなのか、夫の愚痴なのか、あればいいけどやっぱり難しいなと思います。
何かと頼まれる=友達
モロッコ人の友達間って常に何か頼んで頼まれて、ものすごーくお互いに面倒掛けたり掛けられたりの応酬なのでは?と夫を見てると思います。コネ社会だからでしょうか。人に迷惑かけるのを嫌う日本人にはそういう関係が面倒に思えてしまいます。
モロッコ女性の付き合い方
モロッコ女性の友達の付き合い方は決まっています。お互いの家を行き来し、お茶を飲んでおしゃべりする。カフェは男の社交場。そちらに行かない代わりに家は奥様達の社交場となります。
昨年の夏ジムのプールに通っていた時、メディナ暮らしのマダムが言っていました。「以前は毎日のように家に友達が来てみんなにお茶を振舞っていた、でももう止めたの。家を留守にする為にプールに来てる。こっちの方がずっといいわ。」
モロッコ人でもやっぱりそうですよね…約束も無く突然来るのが常だし、来たら怒涛のおしゃべりでなかなか帰らないしっ。私は突然の家訪問ほど嫌いなものはありません!夫の家族はそれをよく分かっているので、もはや家に来る親族はいないのでしたw
一緒に料理したり何とはなしに時間を過ごすならやっぱり義姉妹たちとコミュニケーションするのが一番理にかなっています。けれど金銭の援助が絡んでからはそちらも距離を取ることに…(-“-)
仕事相手と友達になってはいけない
極めつけはこれ。長い期間一緒に働く縫子や仕事相手。距離も近く何でも言える間柄が良いかと思えば、いつの間にか向こうがやりたいように仕事している状態に。上手く縫えないと裁断が悪い、ミシンが悪いと言い始め、やはり仕事の上では最低限の上下関係は保たなければならないと思いました。モロッコ人はこういう所がはっきりしているので、日本人的に気遣いして逆に侮られることも。
列挙してみてやはり友達いらないな…と確認する事になってしまいました。苦笑
私は一人が苦じゃなくむしろ心地よいタイプなので全く問題ありませんが、人懐っこくフレンドリーなモロッコ人のイメージとは違う現実の難しさに驚かれるかもしれません。ちなみに男女間の友達は成立しませんよ!旅ですごく良く世話してくれる友達が出来た!話も面白いしすっごくいい人!
…それは友達ではありません。彼氏立候補中です…
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