日本の小・中学校に通い始めて、濃い一ヶ月が経過。

モロッコ産まれモロッコ育ちの息子たちが日本の公立小・中学校へ転入してひと月が経過しました。まだ一か月なんだなぁという位、中身の濃い毎日。大変な事、感動した事、日本の学校の感想は…?

息子たちから見た日本の学校

制服を着て中学校へ初登校したのが一ヶ月前。中1の息子にとっては何から何まで目新しい世界でした。まずは家庭科や技術、体育、音楽、美術など5教科以外が充実している事が新鮮だったようです。毎日みっちり色んな授業があって日本はちゃんと勉強している、学校でノコギリの切り方も教わった!と感激していました…それから先生もモロッコに比べ皆優しいとのことw 初日には小学校も中学校も担任の先生から電話があり、どんな様子で帰宅したかなど聞いてくれましたが、モロッコではあり得ない日本らしい気遣いに私も感動しました…!

小学校に通っている次男は、大きなグランドでの体育や休み時間のサッカーがとても楽しいようです。雨の日は休み時間に図書室でワンピースが読めるとそれも喜んでいました。最初の頃は今までの運動不足で足が筋肉痛だと言っていたのですが、今ではすっかり慣れた様子。「日本は毎日ご馳走だし、おかしも美味しいし、マンガも買い放題で天国みたいって友達に言ったー」と言って帰って来ましたよ…

厳しい現実

学校生活には慣れてきたようですが、中学の学習面では相当厳しい現実がありました。教科書を開いてみてその難しさにまず親がびっくりです。中学の勉強っていつからこんなに難しくなったのか…自分がやった記憶が全くありません!

理科は専門用語のオンパレードで、小6の漢字を今から覚えるレベルの息子には、まず漢字が読めない状態。社会もモロッコの歴史は学んだようですが、日本から見た歴史や日本史は全く初めての分野。仏教も知らない、キリスト教って何?イエスって?宗教はいけると思ったのに誤算です。モロッコの学校でイスラム教義をずっと勉強してはいましたが、そこに他の宗教は出てこないとのこと。イエスはジーザスという名で知っていました。

通い始め3週間程度でやってきた中間テスト。理科や社会の点数は一桁。数学も勉強したはずなのにやっぱりついて行けない様子。今までやったことのない事だらけ、むしろ一桁でもよく取れたなとは思うのですが、ここからどう学習していけば良いのかと考えてしまいます。ちなみに英語だけはテスト勉強してなくても平均点以上取れました!

日本の合唱コンクール

先日は文化祭に当たる合唱コンクールもありました。保護者も見学できたのですが、私はモロッコの緊張感の無いノリノリな雰囲気にすっかり慣れてしまい、中学の堅苦しい規律と客席まで伝わる緊張感、久しぶりに感じる儀式的な雰囲気に、音楽に対する捉え方の違いをひしひしと感じました。大勢の観客を前に舞台で合唱した息子の感想はどうでしょうか。

会場もすごいし(町の文化会館)テノールとかソプラノとか分かれてて歌もモロッコよりうまい。あと吹奏楽部がすごかった!

確かに、歌のそういう技術はモロッコではやらない。吹奏楽部なんて無い!でもモロッコでは誰もしてないマスクをここでは合唱さえも着けたまま…

規則や規律のないモロッコから、それだらけの日本の学校へ来て堅苦しさを感じないのだろうか?と少し心配でしたが、中身のある充実した授業や設備の質の方が子どもにとって重要で、日本では当たり前の事が感動的に思える所に今までいたんだと思うと、やっぱり息子は日本へ来て良かったのだと思うのでした。

学習面ではゼロからのスタートに等しい。部活も始まって上手くできない事ばかりだと思います。ここからありとあらゆることをどう覚えていくのか、難しい挑戦は続きます。

学びの場をモロッコから日本へ移すチャレンジ
この夏、十数年生活したモロッコから一旦生活拠点を日本へ移すことにしました。最も問題になるのは子どもの就学。モロッコと日本、かけ離れた学校生活と学習内容、不安は尽きませんが息子たちはそれぞれ地元の小・中学校へ通い始めました。 中1の2学期から...

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コメント

  1. まめ より:

    こんにちは。
    久部にブログを訪問したら大きな変化を迎えられていてびっくりしました!
    日本での生活、勉強は驚く事が大変多いと思います。
    今日本は二世の子供達向けのボランティア団体が沢山いるようです。
    埼玉のタジキスタン難民のように思ったよりイスラム圏は身近になっています。

    私はどこの団体にも携わっていないのですが、調べるとかお手伝いできる事があったら声をかけて下さい。

    • foukarifoukari より:

      コメントありがとうございます。日本も外国人が増え色んな取り組みが増えてきたのは頼もしいですね!
      息子は母語が日本語なので帰国子女向けもしくは不登校の子向けと同じようなフォローが必要なのではないかと考えています。
      どの道コツコツやっていくしかなさそうです…温かい声をかけていただき本当にありがとうございます!

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